ハミングからロングトーンに繋げる発声方法

前回はハミングの練習についてお話しました。

《ハミングについてはこちらをクリックしてお読みください》

ハミングをやってみていかがでしたか?

響きというものがどういったものなのか
わかってきたのではないかと思います。

 

ハミングがキレイにできるようになりましたら次は声を出していきます。

はじめてやる時は、
張りのある大きな声は出ないかもしれませんが、
まずはそれで大丈夫です。

あなたがやれる範囲で無理なく進めていきましょう。

 

逆に焦って無理やり大きな声を出そうとするほうが、
声帯を傷つけることになってしまいます。

無理せず、あくまでハミングの延長線上でやっていき、
少しずつ響きのある声を出していくことが大事です。

それではやっていきましょう。

ハミングからロングトーンにしていきます。

ハミングからロングトーンへと切り替えていきます。

やり方

1.ハミングで鼻に響かせていきます。

2.ハミングを何度か続けていき、
さらに丹田を意識しながらハミングができているかを確認してください。

3.丹田を意識したハミングができましたら「んー」という状態から声に出していきます。
「あー」または「まー」という状態に少しずつ口の形を変えていってください。

4.鏡を見て口蓋垂(こうがいすい ⇒ 上舌と呼ばれるところ)
が上がっているか確認しながら、
声自体もハミングと同じように響いているかを確認します。

5.このやり方を何度も繰り返します。

 

やってみていかがでしょうか?

キレイな響きのある音が出ていますでしょうか?

 

このやり方は声を出す時、歌を歌うときの発声練習の際にも
必ずといってもいいくらいやっているものです。

いきなり声を出すよりも
こうして響きを感じながらやっていったほうが
響きの感覚をつかむことができますので、
是非実践してみてください。

ハミングからロングトーンに繋げる練習でおさえるべきポイント

・丹田できちんと息を支えられているか?
・口蓋垂(こうがいすい)があがっているか?
・無理やり大きな声を出そうとしていないか?

これらのポイントをおさえてやるようにしてみてください。

上記3つのうちあなたはどれかに当てはまっていたりしますか?

丹田できちんと息が支えられていない場合

こちらはまだ腹式呼吸が身についていないという状態です。

まずは腹式呼吸の反復練習をしていきながら、
《こちらに書いてある記事》を参考にして、
壁に手をついた態勢をしながら、ハミングからロングトーンに変えていってみてください。

 

これで響きのあるいい声が出せるのであれば腹式呼吸の問題です。

腹式呼吸を身体が覚える状態まで反復練習をしていきましょう。

 

焦らなくても大丈夫です。

しっかりと腹式呼吸を身体が覚えるまで
重点的に練習を続けてみてください。

口蓋垂があがっていない場合

この場合は上あごの開け方が甘いです。

こちらの記事にあります《丹田の意識はできているが上手くいかない人へ》
の項目を読んでいただき、上あごがあがる感覚を身につけてください。

このロングトーンの練習をする際に鏡を見ながらやってみてください。
というふうに書きましたが、
喉の奥を見たいので手鏡を使うと見やすいと思います。

 

ただ鏡を見る事に集中しすぎてしまうのはよくないので、
ちゃんと口の開け方を見てみてください。

 

下あごはさげないように注意しましょう。

下あごが下がっていると綺麗な音は出ません。
また、下あごに力も入ってしまいます。

無理やり大きな声を出そうとしてしまう場合

発声練習をやっていると
どうしてもこのような感情を持ってしまいます。

より上を目指すという向上心から来ているものだと思うので、
その心意気は非常に素晴らしいです。

 

ですが最初は決して無理をしないことです。

すごく小さな声でいいのだと心得てください。

こういった人は他の原因として、
普段から喉声かつ声が大きいと言われているタイプの人が多いです。

 

声はどういったメカニズムで
息と共に音として出てくるのかを理解していきましょう。

そういうふうに思えば、
この練習は無理せずにできるはずです。

息の通り方、声が自然と出る発声の仕方を覚える
というのを覚えていくという感じでやっていきましょう。

 

「どうしてこんなにか細い声になってしまうんだ!」
と思うかもしれません。

ですが、落胆しないでください。
それで大丈夫です。

 

練習していけば少しずつ声が出せるようになってきます。

その気持ちを乗り越えて、
新しい発声方法を身につけていかないければ
いつまで経っても喉声という負担をかけてしまう発声のままです。

あなたの声の癖を直すトレーニングでもあります。

基礎トレーニングの段階ではいままであなたが身につけてしまった
“声を出すときの癖”を直していくということでもあります。

 

ですからプライドは捨て、たとえ小さい声だとしても

「響きのある、負担の少ない声」

を目標に頑張っていきましょう。

 

響きのある声というのは毎日の練習から生まれてくるものです。

人によっては中々身につけられないこともあります。

 

ですから、毎日自分の声を聴きながら、
綺麗に響くロングトーンが出来るようになるまで
矯正していってください。

こういった地味なところからその一歩が始まります。

これがちゃんと身につき、無意識にできるようになれば、
普段からも響きのある声で喋れるようになります。

 

それこそ他の人から、
あなたの声が綺麗になったのに気づくかもしれません。

普段から「いい声だね!」と言われる人を目指してやっていきましょう。

 

⇒《合わせて読みたい》丹田を意識して腹式呼吸をする誰でもできる簡単な方法

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