演技力をつけるには?声優に必要な基礎演技力を知る

声優が演技力をつけるために必要なこととは?

「演技力」を身につけることは
声優を目指す上で最も大切なことのひとつ
として挙げられます。

とは言え、一概に「演技力」といっても
抽象的すぎてわかりづらいかもしれません。

具体的にどういったことをするのが
演技力をつけるのに必要なのでしょうか?

 

演技力をつけるのに必ず身につけておかないといけないものとして
「発声」「滑舌」が挙げられます。

発声はそもそも声が出なければ話になりませんし、
滑舌が悪ければ何を言っているのかわからなかったりします。

 

声優の仕事をこなしていくには
長時間声を出し続けても耐えうる
発声と滑舌を身につけないといけません。

そのため普段日常的に話しているような
会話とは違うものになります。

 

発声や滑舌が悪いのでは声優として話になりませんよね?

声優はアニメや外画、ナレーションなど
そのキャラクターがしゃべっている言葉や
情報をわかりやすく、正確に視聴者に伝えなければなりません。

正確に伝えるだけでなく、
与えられた役の個性を引き出し、声に感情を乗せて
表現していかなくてはなりません。

 

そのため、台本に書いてあるセリフを
ただ読むだけではダメで
ちゃんとした発声や滑舌といった基礎練習を積み上げていき、
声優としての仕事をこなせる基準にまで達しなければいけないのです。

その基礎練習がきちんと出来て、
セリフにあなたが持っている
多彩な感情表現を入れていくことが必要になってきます。

 

感情表現はまず、あなた自身が
どういった場面で、どう心が動くのか、
その時自分はどう感じたのか、

といったことを鮮明に覚えておき、
それを演じるのに必要な感情の引き出しに入れて
いつでもその引き出しから出せるようにして、
表現できるようにしておくと良いです。

 

この「演技の引き出し」は一朝一夕では体得できません。

ですから、日ごろから自分の感情がどう動くのか、
アンテナを張っておき、
その気持ちを演技でどう表現していったら良いのか?

素直に自分の気持ちをセリフに乗せられるか?

といったところまで考えていくと
嘘っぽい演技から脱却できるようになります。

 

あなたが今演技の勉強をしていて、
養成所やワークショップなどに参加したりしているのであれば、
その時だけが演技の勉強ではありません。

日常生活で起こるあらゆる出来事が
演じるための糧になっていきます。

演技力をつけるためにインプットしていく

リアリティのある演技力を身につけるには、
すでにプロで活躍されている方の演技に触れることも大事です。

 

例えば、お芝居を観に行き
プロの演技とはどういうものなのかを間近で見て、
自分に落とし込み、研究していくことです。

自分の想像力だけでは補えない表現、描写もありますから、
すでにプロとしての演技力を身につけている人の演技を是非ご覧になってください。

 

お芝居だけでなく、もちろんアニメやドラマ、外国映画の吹き替えも効果的です。

そこで演じている声優さんがどのような演技をしているのか、
あなたなりに考えてみてください。

ここでポイントは観客になるのではなく、
あくまでもあなた自身が、そのキャラクターを演じるとするならば、
どう演じていったらいいのかを考えていく思考にしていってください。

 

声優は声だけで様々な表現をしていかなくはなりません。

質の高い演技力を身につけられるよう
歌っている人やダンスをやったりしている人もいます。

これらもいわば表現ですから、
声優とは全く関連がないわけではありません。

 

このように様々な表現方法を体得していくことで、
基礎演技力が身につき、さらには自分テイストの応用力もついてきます。

多様な感情を上手に操れるような役者になるために
いろんなことに興味を持つようにしていってくださいね。

演技が上手い人は距離感の表現が出来ている

演技力向上を図るのに必要な表現として「距離感」があります。

距離を意識して演技しなければせっかく良い演技をしても
違和感が生じてきてしまいます。

要はそのセリフをどのくらいの距離にいる人に向かって
声を出しているかになりますね。

 

例えば、「おはようございます」という言葉を
すぐ近くの人に言う場合と10メートル離れている人に声をかける場合、
一緒であるはずがないですよね。

相手との距離が違えば、言い方も変わるし、
声の出し方も変わってきます。

 

声優は声だけで表現しなくてはなりませんから、
距離感をしっかり把握してセリフを読まなければ、
上手い演技とは程遠いことになってしまいます。

そのため、どこに向かって声を出すかを意識した声の出し方を
声優トレーニング中に限らず、日常生活においても意識していくようにしましょう。

 

例えば、あなたがもし接客のバイトをしているとしたら、
お客さんに声をかける時、
どのくらいの距離にいるかで声の出し方を変えてみましょう。

 

ここでのポイントは
「声を届ける相手にピンポイントで伝えることができるよう意識すること」
です。

相手にしっかり声が届くよう
声を一直線に伝えるように心掛けてみてください。

 

お客さんやバイト仲間に声をかけた時、
声をかけようとした相手がちゃんと振り向いてくれたら
それはしっかり相手に声が届いている証拠です。

逆に、声をかけた人とは別の人が振り向いてしまった、
もう一度聞き返されてしまったのであれば、
相手にしっかり声が届いていなかったということになります。

 

相手にしっかり声が届かなかった場合

『ちゃんと声を一直線に飛ばせていない』

『お腹から声が出ていないため、声量がない』

『声に響きがなく、こもってしまう』

ということが挙げられます。

 

反復練習することで身についてきますから、
距離感を意識した演技の練習をしていきましょう。

 

声優は舞台とは違い、
マイク前では声だけで距離感を表現することになります。

これは声優を目指す上で基本中の基本ですから、
日常生活の中に落とし込み、
しっかり身につけていきましょう。

自然と動きがつく演技力を身につけよう

当ワークショップではボイスドラマを企画していたりします。

その際によく練習会でやっているのは、
このシーンのセリフのこのキャラクターは
どこに立っていて、どう動いているのか、
といった動作をイメージし役作りをしていることがあります。

 

声優はマイク前で声のみで演じていくわけですが、
例えボイスドラマだとしても、
こういったキャラクターの立ち位置をイメージし
どう動いているのかを把握する必要があります。

これがイメージにないと、
ただ棒立ちになってしまい動作変化が一切ない、
演技になってしまいます。

 

とは言え、ただ動けばいいというものでもありません。

動作がイメージできずにただ動いてしまうだけだと、
無駄な動きの演技になってしまいます。

これではそのシーンもぶち壊しです。

 

そうではなく、その場面にいるのに相応しい
きちんとした立ち振る舞いが大切なのです。

普段から自分がどう動いているのか、
どういうふうに行動しているのかを意識することです。

 

ただ無意識に行動していることを意識的にすることで

「あ、この動作ってこういうふうにやっているのか!」

という発見があるはずです。

 

こうした意識付けをすることで、
その場面と同じようなシーンを思い出せば、
おのずと動きもイメージできるようになります。

まとめ

演技力をつけるために必要なこととは?

発声、滑舌といった声を出す上での基礎練習は必須

腹式呼吸を身につけ、きちんとした発声ができるようにしましょう。

何を言っているのかわからない声優さんはいないですよね?
滑舌はトレーニングをしていけば、きれいにしゃべることができるようになります。

演技の引き出しをたくさん作っておく

あなたがいままで経験したこと以上の表現を出すのはなかなか難しいです。

そのため、これから色々な経験をしていき、
それぞれの場面で自分がどう感じたのかを覚えておき、
演技をしていく上の引き出しを作っていきましょう。

距離感を意識する

相手に届かない演技をしていては本末転倒です。

会話をする相手がどこにいるのか、
その距離はどのくらいのところにいるのか
を理解していきましょう。

キャラクターの役割やそのシーンの目的を考える

物語の中でそれぞれのシーンには目的があります。

そのシーンでのあなたが演じるキャラクターの役割は?

シーンの目的を考えていきましょう。

 

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