私が声優の現場に出た時の話です。
現場に出て収録が終わった後、
打ち上げがありました。
飲み屋に行ったのですが、
お酒を飲みながら先輩声優さんとお話することになりました。
そこでお酒を飲まされまして、
私自身はそこまでお酒は強くはないものの、
ちびちびと飲みながらその場をやり過ごしていました。
声優としてお酒を飲めないとダメなのでしょうか?
声優の現場に出ると、お酒の席という機会が存在し、
そこに参加することで、
先輩声優さんや音響監督さんと交流できる
貴重な機会を得ることができます。
声優になるのなら、コミュニケーションはとても重要ですから、
お酒の席にも極力参加したほうがいいです。
ただ、お酒を飲める人も、飲めない人もいますので、
無理にお酒に付き合う必要はありません。
こういったお付き合いには参加するのは実はめちゃめちゃ大事。
結局のところ、
どれだけ付き合いがあるかどうかで、
また現場に呼ばれるか、呼ばれないか
くらいの影響はあることでしょう。
現場の仕事が終われば打ち上げがある
収録現場に呼ばれることは
声優を目指す人の憧れの場であることに間違いありません。
ですが、現場の仕事が終わっても、
まだ終わりではないのです。
大抵、打ち上げがあります。
“飲みニケーション”という言葉の通り、
このコミュニケーションの取り方はまさに
日本の文化と言っても過言ではありません。
お堅い人でも、とっつきにくい人でも、
お酒が入ると口が軽くなって
色々会話が弾んでしまうといったところでしょうか?
声優の現場に限らず稽古が終わった後でも、
「この後、一杯いくか!」
というケースは声優の世界でも散見されます。
ですが、この慣習は貴重な機会を与えてくれるもので、
普段あまり交流のない人だとしても、
手軽に交流を図ることができることから、
決して侮ってはいけないものなのです。
飲みの場は実は怖い!?
それこそ、はるか昔をたどってしまえば、
「お前!俺の酒が飲めないのか!?」
といったような振る舞いをする先輩もいたと思います。
ですが、最近はこの手の話は聞かなくなったといいます。
これも時代の流れでしょうか?
こういったことを書くとホント、いつの時代の話??
というふうに思われてしまうかもしれませんが、
やはり声優業界も上下関係が厳しい世界ですから、
少なくともこういったことは存在していたようです。
(※私は経験ありませんでした。)
面倒な先輩との付き合い方
お酒の席は楽しい!
だけではないんですよ。
お酒が入ってしまうと、
説教じみた話をしてくる先輩もいらっしゃいます。
それを止めてくれるような
さらに上の先輩がいればいいのですが、
そんな人がいれば面倒でも聞いていなければならないのが、
致し方ないところでしょう。
ただ、こういった説教の中にも
あなたにプラスになるアドバイスはあります。
そのアドバイスに対して、
しっかりこたえられる対応をしていれば、
「アイツは見込みがある」
というふうに思われるケースなんていうのもあります。
声優やめたら?と先輩から言われる
これは実際に打ち上げで言われました。
声優として現場に出るとみんな必死です。
それだけ現場に呼ばれることはすごいことなのです。
そのポジションを獲得するのに、
どれだけの苦難を乗り越えてきたのか?
その苦難を乗り越えたことで認められ、
再び現場に呼ばれるまでになったのですから、
ポッと出てきた新人声優に
そのポジションは奪われたくないものです。
結局のところ、声優の現場はそんなところで、
お仕事ができる人はごく限られた人になってしまいます。
だから、新人として出てきた人はあまり歓迎されないというか、
むしろ
“声優なんかやめたら?”
とまで言われたりします。
ライバルは増えないに越したことはないですからね。
それとも先輩からの激励なのか?
はたまた、ただ単に新人いじりをしたいだけなのか?
試練なのか?
そんなことがある中でも、めげずに苦労を重ねて
こんなことすら言われなくなるくらいの
実力を身につけてしまえば、
業界からも一目置かれる存在になるでしょう。
先輩からの言葉はありがたく受け取り、
そんなことを言う先輩に負けない気持ちを持って
(むしろ一気に追い越してしまうくらいに)
自分を磨いていきましょう。
ここで間違った認識をしてほしくないのですが、
先輩全員がこんなことを言うわけではありません。
とてもやさしい先輩方もたくさんいます。
そのやさしさに驕ることなくやっていきたいですね。
お酒の席を上手に使おう
お酒が飲める人であるのなら、
お酒に酔って口が軽くなってしまうことは
誰にでも経験があると思います。
そこで上手く立ち回っている人は、
この時間を利用して現場では聞けなかったこと、
質問や悩みといったことを
この場で先輩に持ち掛けていたりします。
普段であれば、そんな質問だったら、
「自分で考えろ!」
と言われてもおかしくないことでも、
お酒の席ではついつい口が滑ってしまうなんてことも
狙っているのかもしれません。
お酒の席における大御所先輩との付き合い方
近しい先輩や中堅の先輩と比べると、
大御所先輩声優の方は近づきがたいものがあります。
それでは大御所先輩にはどう接していくべきなのでしょうか?
先ほどの面倒な先輩よりも、
もっと丁寧に接していくべきなのでしょうか?
私のオススメとしては、
「友達感覚で接してみる」
ことがいいと思います。
気楽に声をかけてみて、
フランクに接してみると面白いかもしれません。
私の経験談を語ると、
中堅の先輩から
「監督にタメ口で話してこい!」
って言われたことがあります(;^_^A
まあ、しょうがないので
ちゃんとタメ口で
「よお!今日の収録どうだったよ!」
とか、しゃべってみましたが、
監督もすぐに察して、言わされてやってるなとか、
すぐに気づいて話していただきました。
周りはハラハラするかもしれませんが
このくらいのことは可能な範囲です。
もし、こういったことをやって
万が一、怒られたら素直に謝れば良いだけです。
ですが、大抵は
「面白い奴がいるなぁ」
と思われて重宝されるはずです。
業界の本当の上位者は実は懐が深い
これは声優の業界に限らないとは思いますが、
真の上位の方達は、人間としても非常に優れています。
ちょっとしたことでは目くじらは立てませんし、
仮に粗相があったとしても、
苦言の呈し方は非常にスマートな対応をします。
つまり、そんな些細なことは相手にされないくらい
雲の上にいる人達ということです。
まるで子供がワイワイ騒いでいるだけという感覚でしょうか?
そんな状態であれば、気にする必要もありませんし、
逆にそんな人達がかわいく見えているのかもしれません。
このことを考えると、
「これは利用しない手はない!」
と思えてきませんか?
だから、見せられるところは
とことん自分のことをアピールすればいいんです。
お酒が飲めなくても全然問題ありません。
バンバン目立つためのことをやっていけばいいんです。
だからお酒の席に行って、
ひとりで黙々と飲んでいたり、
食べていたりして、何もしゃべらないというのは、
非常にもったいないことだと思います。
それであれば、諸先輩方にお酒をお注ぎして
気持ちよくなっていただき、
その際に色々なことを教えていただくような話をしていく。
そういった時間である、というふうに考えれば、
お酒の場は先輩からアドバイスをもらえる
貴重な時間で、とても有益性のある場所
というふうになるのではないでしょうか?
さらには、自分の顔と名前も憶えてもらえる
そんな場所にもなってくることも考えておきたいですね。
次、現場に来た時に
「先日はありがとうございました!」
「この前、教えていただいたことを早速実践してみました!」
「あんなふうにやってみたのですが、どうだったでしょうか?」
というふうに
次につながるコミュニケーションのネタにもなります。
こういったチャンスをものにしていき、
先輩方からも好かれるような立ち位置をつかんでいけば、
これから何度でも現場に呼ばれるようになっていきます。
チャンスはどこに転がっているかわかりません。
それがいつ来るかもわかりませんから、
その時が来たら全力で自分をアピールしていく。
常にそんなアンテナを張っておくといいですね。
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