自己解放レッスン。感情をさらけ出し心が動く演技力を身につける。

自己解放から自分の心も動かせる演技ができる

前回は自己解放することの重要さを書きました。

役者として感情を解放できなければ
表現豊かな演技をすることが出来ません。

 

感情を解放することは、外面ではない

「役者自身の心が動かされている芝居」

をするためにも欠かせないことです。

 

役者自身の心が動かされることで、
見ている人にもその心情が伝わってきます。

様々な感情を受け入れ、
それがたとえ自分の中で認めたくない感情だとしても
芝居で昇華できるようにしなければ、
感情を解放することはできないのです。

 

そのことを理解した上で、
今回は実際に感情を解放するための方法として
実践できる内容をお伝え致します。

感情解放は芸術の分野では共通事項

感情解放は声優や俳優だけに限らず、
歌手など多くのアーティスト・表現者にとっても重要なことです。

なぜなら、多くの芸術が「感情表現」であるからです。

 

ひとりの人物の感情を
ありのままに表現する演技はもちろんですが、
それはたとえ絵画や音楽でさえも、
極論を言ってしまえば感情を表現したものなのです。

感情が開いている時ほど
心身ともにフリーな状態になれます。

もちろん、
閉じた感情よりも開いた感情であればあるほど
表現の幅は広がっていくのはご理解いただけるかと思います。

 

演技レッスンや現場に出ていくと
“感情の解放”という言葉はよく使われます。

ですが、その感情の解放をするには
大前提として自分がフリーな状態でなければ
さまざまな役の感情を自由に表現することは難しいでしょう。

感情の解放ができない現代社会

現代社会においては、
ふつうに生活していてもストレスにさらされています。

それは社会規範や人間関係といったものが
さまざまなストレスとなって、
自然と自分を抑圧することが多くなっているからです。

 

感情も身体と同じように、継続的な訓練が必要です。

だから、普通に社会生活を送っていると
普段はそういった感情を出さないように
自らフタをしている感情もあるので厄介なのです。

 

とは言え、具体的にどうやって感情の開放を身につけていくか?
ですが、とにかく感情を表に出すことなんです。

自分の心の中からこみ上げてきた感情をとにかく出し尽くす。

 

もし、普段の生活でそれを思いっきりできないのであれば、
まずはそういう気持ちを持つだけでも違います。

感情を押し殺すのではなく、
その時に感じた感情を覚えておくということ。

感情の開放をするには
自分のことを知ることが大事です。

自分のことを知りながら、
深く深く掘り下げてゆくのです。

 

どうして自分はそういう感情になったのか?

どういった場面でその感情を持ったのか?

など。

それは時には苦痛を伴うこともあるでしょう。

過去の自分のトラウマを
直視しないとならない場面もあったりします。

 

深く深く自分を知る。
いままで経験してきたことすべてが
表現の引き出しになります。

そこから、自由に感情解放ができるようになります。

感情解放できる声優はカッコイイのです

感情解放もレッスンを積み重ねていくことで
習得することはできます。

ただ、人によっては
感情解放ができるまで時間を要することもあります。

 

それはどういったことかと言いますと、
個々の中にある“プライド”です。

特にプライドが高い人はなかなか感情解放ができません。

 

どういうことかというと、

“かっこ悪い自分を見せたくない”

という気持ちが入ってしまい
全力で表現するのに躊躇いが入ってしまうからです。

 

感情の解放をするということは、
要は

“人に見せたくない自分自身のことを見せる”

ということなのです。

なので、プライドが高い人にとっては苦痛でしかなく、
できればやりたくない課題になってしまいます。

 

とは言え、あなたが目指しているのは声優であり、
役者なのですから、かっこ悪い演技も表現のひとつとして
避けて通ることはできないのです。

 

そこでこういうふうに考えてみてはいかがでしょうか?

声優・役者とは

「感情解放ができる人がカッコイイ」

のです。

 

感情解放ができている人こそが、
あなたが目指している「演技の上手い声優」なのです。

 

感情解放ができる声優はカッコイイ。

 

あなたが目標としている声優さんは
いろんな演技ができていてカッコイイですよね?

ですが、その声優さんが演じているキャラクターも、
時にはかっこ悪い場面やドジなことをしている演技もあると思います。

 

それら全てを含めて、
いろんな表現を声で演じていること自体、
カッコイイと思いませんか?

このことを忘れずにあなたも表現豊かな声優を目指せるように
以下に記した感情解放レッスンを実践してみてください。

感情解放レッスン

それでは、実際に感情を解放する為のレッスンを行っていきましょう。

 

まずは

“自分が解放できていない感情を知る”

ことから始めてみましょう。

 

あなたが自身が

“この表現は苦手だな”

という感情をまとめてみましょう。

 

例えば、

◆下品な言動はしたくない
◆上品な事を言うのは似合わない
◆恥ずかしいので失敗をしたくない
◆人前で泣くことはしたくない

こういったことを書いてみて、
自分と向き合い、
自分の苦手な感情や状況を知ってみてください。

 

あなた自身が

「これはさらけ出したくない」
「こういう人間にはなりたくない」

と思うような感情を思いつく限り書き出してみて下さい。

苦手な感情表現にチャレンジしてみる

あなた自身がさらけ出したくない感情、
こういう人間にはなりたくないというものを
書き出すことが出来ましたでしょうか?

 

それでは、その苦手な感情表現を実際にやってみましょう。

何故、その感情表現が苦手なのかと言うと、
その表現自体が「恥ずかしい事」だと思っているからです。

◆下品な事を言うのは恥ずかしい事
◆似合わないのに上品なことをするのは恥ずかしい事
◆失敗をするのは恥ずかしい事
◆人前で泣くのは恥ずかしい事

こんな感じですよね。

この感情表現を一人でやってみて体感してみましょう。

これらの表現をするための感情を思い起こしてみてください。

 

たとえ体感してなくても、
いままで会った人やマンガやドラマ、アニメなどで
そういったキャラクター、表現をしているのを
見たことはあると思います。

◆すごく下品な言動をしてみる。
◆すごく上品な言葉遣いをしてみたり、丁寧な動作をしてみる。
◆イメージしてみて自分がみんなの前で失敗している様子を思い浮かべ、疑似体験をする。
◆悔しかったこと、怒りたいこと、悲しかったことを思い出してみて、思いっきり泣いてみる。

上記は一例ですが、
まずは一人でこういった表現を体感できるようにしてみてください。

 

感情表現は演技をするのですから、
声優を目指すあなたにとって恥ずかしいことでも何でもありません。

むしろ、こういう練習をすることで、
よりリアリティのある、
感情のこもった上手い演技ができるようになるんだ
と心に刻んで取り組んでみてください。

仲の良い人の前で恥ずかしい表現をしてみる

さきほどは一人で行っていただきましたが、
今度は仲の良い人の前で
あなたにとって恥ずかしいと思える
ことをやってみましょう。

 

ただし、これをやる前には
あらかじめそれを見てもらう友達や相手の人に

「声優になりたくて、感情解放の勉強をしているの。
感情を表現する上で恥ずかしいと思う気持ちをなくせるようにしたいから見てて欲しい!」

というようなことを伝えておきましょう。

それでないと、いきなりやってしまうと
友達との関係が崩れかねませんからね。

 

もしこれが、声優を目指す仲間同士なら、
お互いにそういった感情表現をしていく練習をしていけば、
良い刺激になりますよね。

 

やってみるとわかりますが、
最初はすごく恥ずかしいはずです。

ですが、それで良いのです!

 

こういったことを繰り返していくことにより、
よりよい表現ができ、
感情豊かな良い役者になれるのです。

演じる上で、キャラクターの気持ちがわかり、
表現できるようになると共に、
舞台上で、マイク前で恥ずかしいと思う事が少なくなれば、
むしろ自信がつき、挑戦すること自体が怖くなくなる
というプラスの要素まで生まれます。

レッスンにおいて恥ずかしさを捨て、自信を持って感情解放する

この段階まで来ればあとは、
演技レッスン中での恥ずかしさを捨てるということになります。

人前でできるように経験を積んできたのですから、
ここは自信を持って感情解放していきましょう。

 

もし、これが一般社会の中での公衆の面前で
あなたの苦手な感情をさらけ出すということになれば、
恥ずかしくて恥ずかしくて表も歩けない事かもしれません。

 

というのも、この恥ずかしい行為は
あなたが

「こういう人間にはなりたくない!」

というふうに思っていることですからね。

 

ですが、あなたを含め声優を目指して
レッスンを受けているメンバーも

「声優を目指している人」

なのです。

 

だから、レッスン場では
恥ずかしがる必要なんてこれっぽっちもありません。

 

その恥ずかしさなんか通り越して、

「こんな表現もできるんだ!」

ということをその場で思いっきり演じてみてください。

 

声優として、役者として、
人前で感情の解放をできるようになれば、

「あなた自身の心が動かされている芝居」

ができるようになり、
その演技を見ている人を感動させる事ができるようになるでしょう。

そんな素晴らしい演技ができる声優を目指していきましょう。

 

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