発声練習の基礎を学ぶ。無声音から音に変えていく練習。

前回は発声練習をする前に準備運動をしましょうということをお話しました。

前回の記事はこちらから見れます。

今回は発声になります。

発声もまずは声帯に負担をかけないような発声をしていきましょう。

 

こちらのページでは、すでに発声の基礎ができており、
声帯に力を入れずに発声ができる人は飛ばしても構いませんが
一度目を通していただき、

「自分のやっている発声トレーニングが、
声帯に負担をかけないように発声できているのか?」

を確認する事をオススメ致します。

 

今回のトレーニングは
「丹田を意識して腹式呼吸で声帯に負担をかけずに声を出す」
ための練習になります。

腹式呼吸をして声を出す練習

それでは腹式呼吸から声に出してみましょう。

以下のやり方になります。

1.腹式呼吸を行います。

腹式呼吸の流れをつかむ為に「スーッ」という無声音を出しながら10回腹式呼吸を行いましょう。

2.無声音の「スーッ」から「ホー」に変えて腹式呼吸を行います。

「ホー」も無声音でやりますので声は出さないでください。
これもさきほどと同様に10回程行い、呼吸の流れをつかみましょう。

また口内は上あごをあげ、息の通りを良くするようにしてください。

その際、下あごには力を入れないようにやります。

この状態はイメージとして
「ピンポン玉」が口に入っている
ような感じと教えられる事が多いです。

そのように口内に空間をつくるようにしつつ下あごを脱力させます。

3.「ホーッ」という無声音から徐々に「オー」という音に変えていきます。

☆ポイント☆

・自然に音が変わるようにしてやってみてください。
・無理して音を出そうと力まないようにしましょう。
・リラックスして、軽やかに行うように意識しましょう。

これを何度も繰り返します。

「喉に負担をかけず、声を出す」という事を体感できると思いますので、
その感覚を忘れないように繰り返し行っていきましょう。

 

※なかなか上手くできない方へ※

いまいち上手くできないという方は丹田の意識が弱いのかもしれません。

丹田を意識できるようにもう一度トレーニングしてみましょう。

丹田を意識するトレーニングは《こちらのページ》に記載してあります。

 

ここで注意してほしいのが、
喉声のままで無理にやっていてもできるようにならないので、
その状態であれば無理に発声をしないことです。

喉声のままでは負担をかけるだけになってしまいます。

 

こうして声優のトレーニングをやりだすと、

「発声練習をしないといけない」
「声に出して練習しないと話にならない」

というふうに思うこともありますが、まずは

『腹式呼吸』

『丹田の意識』

ということに重点を置いて
トレーニングしていきたいところです。

 

それでも、ワークショップや養成所に通いだしてしまうと、
声に出さないと話にならない課題も渡されます。

その時に腹式呼吸や丹田が習得できてないからと言って
発声するなとも言い難いです。

なのでここは優先順位をつけてしっかり練習もしていってください。

丹田の意識はできているが上手くいかない人へ

丹田の意識がしっかりできていて、
それでもなかなか上手くできない人もいます。

それは口内の開け方もあるかもしれません。

口をあけた際にあくびのようなイメージを持ってください。

あくびをすると、喉の奥の方まで空いたという感覚がわかると思います。

喉の奥がきちんと開いているかチェックしましょう。

鏡を持って口内を映します。

口内にある口蓋垂(喉の奥にぶら下がっているもの)が、
舌につかずにあがっていますでしょうか?

もし口蓋垂が下がっているようであれば、
上あごが上手くあがっていないことが考えられます。

 

その際は実際に思いっきりあくびをしてみて下さい。

思いっきりあくびをした状態は、
口蓋垂は上に上がった状態になっていると思います。

その感覚をつかめるまで、
何度もあくびをしながら練習するようにして下さい。

 

あくびをするのに無理な力は入っていないはずです。

この練習を怠ってしまうと、
いつまでたっても「喉声」のままで改善されません。

 

声優は長いセリフも読んでいきます。

ずっと声を出し続けなければいけない場面もあります。

そのためにも安定したしっかりとした声が出せるよう、
身につけていきましょう。

 

良い声への第一歩は腹式呼吸ですから、
基礎を忘れずに発声練習をしていきましょう。

 

⇒《合わせて読みたい》発声練習前のウォーミングアップ方法

⇒《合わせて読みたい》演技と自己解放。感情をさらけ出して表現する。

⇒《合わせて読みたい》役作り・台本から物語を鮮やかに表現する6つのステップ

⇒《合わせて読みたい》役作りの基本。台本から読み取りキャラクターを演じていくこと

⇒《合わせて読みたい》声優養成所は社会人から行っても声優になれるんでしょうか?

 

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