あなたは声優を目指すと決めて、
自分の声を録音したことはありますでしょうか?
おそらく一度は自分の声を録音してみて、
実際に聞いてみたことはあるかと思います。
自分の声を聞いてみてどう感じたでしょうか?
「こんなに良い声なんだから声優を目指してみたい!」
「変わった声をしているからこの声を生かしてみたい!」
というふうに思っている方もいるかと思いますが、
大半の方は
「うーん、思っている声と違うし、嫌な声だ」
「自分の声は恥ずかしい」
というふうに思った経験はあったりしませんか?
こういった経験は少なからずともあるかと思います。
今回は、そんな自分の声が良いと思える
そんな声を見つける方法をお伝えいたします。
録音した自分の声と自分に聞こえている声は違うものなのか?
録音した自分の声と実際に自分がしゃべっている時の声は、
違うように聞こえるというふうに思ったことはないでしょうか?
これ、実を言うと違うように聞こえてしまうのです。
どうしてこんなことが起こるのかと言うと、
「気導音」と「骨導音」の違いによるものなのです。
聞こえ方が変わるのは「気導音」と「骨導音」の違い
「気導音」と「骨導音」の違いは以下になります。
◆気導音…空気を伝って、鼓膜を振動させて聞こえる音のことを言います。
◆骨導音…声帯などの振動が頭蓋骨に伝わり直接聞こえてくる音になります。
この二つのことを踏まえると、
録音した声や周りから聞こえてくる声は気導音ということになります。
一方、自分がしゃべった声が自分に聞こえている声は、
気導音にプラス骨導音が合わさった音なのです。
そのため、録音した声というのは、
聞き返してみると違和感が生じてしまうのです。
それではそんな二つの違いがわかったところで、
自分の良い声を見つけるにはどうしたらいいのでしょうか?
自分の持っている良い声を見つける方法とは?
聞こえる声の違いが分かったところで、
次は自分の良い声はどれなのかを見つける作業をしていきましょう。
大前提として、実は
あなたの声を周りの人たちは変な声とは思っていません。
自分の声を聞いて、
「変な声だ!」
「自分の声は気持ち悪い!」
「聞き苦しい!」
といったように悲観的に思ってしまうかもしれませんが、
大概の場合、周りはそんなふうに思ってはいません。
これを自分目線で聞いてみてほしいのですが、
あなたは周りの人の声を聞いて変な声だなという人はいますでしょうか?
ひょっとしたら特徴的な声の人はいたりするかもしれませんが、
もし“いる”という人にお聞きしたいのですが、
その人の声は本当に「声が変」なのでしょうか?
おそらくしゃべり方が変なのではないでしょうか?
ただしゃべる声が高いだけで
変というレベルではなかったりしませんか?
こういった方は変な声というよりかは、
しゃべり方さえ直していけば、
普通の声になるはずです。
そのため、基本的には変な声という人はいません。
特徴的な声の人は、
ある意味この業界ではラッキーな人という立ち位置になります。
自分の声はあなたが持って生まれた貴重な声なのです。
だから変な声という考えは捨てて、
自信をもって自分の声を録音してみましょう。
そういった考えを持つだけで、
より感情が入った魅力的な声に生まれ変わっていきます。
自分の声を録音してみましょう
それでは、自分の声を録音してみましょう。
録音媒体はボイスレコーダーでもいいですし、
携帯の録音機能でも構いません。
まずは、自分が普段
どんなふうにしゃべっているのかを
録音してみましょう。
家族、親や兄弟と一緒にしゃべっている時、
友達と話しているときといったような場面で録音してみて、
あなた自身が普段はどんなふうに話しているのか
その話し声を録音していきます。
ここで注意してほしいのは、
「ある程度の性能を持ったマイクを使うこと」
が大事です。
マイクから拾われる音は、
そのマイクの性能によってかなり変わってきます。
気導音や骨導音とは違った
別の問題で声が変わって聞こえるようでは話になりません。
その判断基準として、
まずはお友達の声を録音させてもらい、
「自分が普段認識している友達の声と聞こえ方は一緒かどうか?」
を確認してみましょう。
その時点でかなりの違和感がある場合は、
よりよい別の録音機材を用意するのが得策でしょう。
その上で自分の声を録音してみましょう。
そして、録音した自分の声をじっくり聞いてみましょう。
「じっくり聞く」というのがポイントです。
はじめは自分の声を聞くのが嫌になるかもしれません。
ですが、その声をベースにあなたは声優としてやっていくのですから、
ここで逃げてしまっては意味がありません。
まずは少しでもいいですから、
録音した声を聞くのに慣れていきましょう。
慣れてくると案外、
自分の声は普通かなというふうに思えてくるものです。
録音した自分の声を分析していきます
自分の声に慣れてきましたら、次の段階に進みましょう。
自分の声を聞いて
「どんなところが良いのか?」
「どこが悪いところなのか?」
を分析していきます。
◆滑舌は明瞭になっているか?
◆苦手としている滑舌はどの部分か?
◆響きのあるしっかりとした声が出ているか?
◆聞き手にわかりやすく話せているか?
◆聞き取りやすい高さの声になっているか?
◆聞き苦しい・喉を無理しているような声を出していないか?
といったような
「自分の声の良いところ」
を分析していきます。
上記を踏まえた上で、
◆明瞭になっていないのなら、基本となる子音をはっきりとしゃべれるようにする
◆滑舌で苦手としている言葉があるなら、その言葉を集中的に練習する
◆響きがないなら、普段から声が響くポイントを意識して話すように心がける
◆何を言っているかわからないようであれば、目標となるものめがけてしゃべるようにする
◆聞き取りづらい高さの声とは何が原因なのか?聞きづらい理由を調べる
◆喉声になって酷使している。腹式呼吸が甘いのなら腹式呼吸をさらに意識して発声する
こういったような、今現状の自分の声から
少しずつ成長させていけるような課題を見つけ、
それを解決していけるようにトレーニングしていきます。
声帯は変えられないのですから、
自分の持っている声をいかに上手く使っていけるようにするか
が大事になってきます。
積極的に自分の声を録音していってほしいです。
ただ声を出して練習しているだけでは、
自分の声がどうなっているのかわかりません。
録音してみて、
自分のしゃべり方がどうなっているのかを
どんどん聞いていきましょう。
これは発声練習の時でも有用です。
腹式呼吸での練習、早口言葉、外郎売といった
基礎練習においても、録音をするという癖をつけていきましょう。
なぜこの段階から録音するのか?
それは自分がリアルタイムで聞いている声というのは
あてにならないからです。
実際にどんなふうにしゃべっていたかは、
録音してみて聞いたらイメージと違っていたということもあります。
また、セリフにおいてはより顕著で、
たとえ短い文章だとしても、滑舌や感情移入など、
様々なことを考えながら読んでいるはずです。
そうなってしまうと、
あとで録音したのを聞いてみないことには
ちゃんとイメージした表現ができていたかなんていうのは
聞いてみなければわかりません。
また、しゃべっている人からしてみれば、
この文章を読んでいる!という認識があるので、
たとえ不明瞭な滑舌だったとしても
脳と骨導音が勝手に補完してしまうので
「きちんと読めている!」と勘違いしてしまう事があるのです。
それで、いざ録音したのを聞いてみると、
「あれ?この言葉の滑舌が曖昧だな」
というふうに気づくこともよくあります。
ですから、
「自分の声をよりよく知るためには録音をして、自分の声と向き合う」
ということが大事。
録音をすることを取り入れ、
練習していくことをお勧めいたします。
まとめ
録音していくことはありのまま、
今現状の自分の声がそのまま出ますから、
何が良くて、何がダメだったのかがわかりやすいです。
録音して再生した声が全てを物語っていますからね。
それを聞いて、より良い声になりたいと思うのであれば、
普段からどういった声なら良い声となるのか?
そういった意識をして変えていくしかありません。
プロの声優は自分の声がどういったもので、
どういうふうに聞こえているのかを常に研究しています。
何度も録音して聞いていくと、
周りに聞こえている声と、自分に聞こえている声の違いも
気にならなくなります。
そうなってしまえば、あなた自身の声にも自信が持てるようになってくるでしょう。
自分の声を録音して、どういう声なのかをきちんと理解・分析していき、
あなたにしかできないただひとつの
「良い声」
をつかめるように声を育てていきましょう。
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