台本の読み方にもやり方がある!?
今回は台本の読み方について書いていきます。
台本の読み方ってあるんですか?
と思っている人がいるかと思いますが、
台本にも読み方によっては演技の方向性が違ってしまったり、
感情を入れようにも入れられなくなるということもあります。
声優のレッスンを受けていて、
台本をもらったらこれから書く内容を頭に入れておくだけでも、
どう台本を読んでいけばいいのかがわかるようになります。
正しい台本の読み方を身につけて、より良い演技ができるようにしていきましょう。
よくあるやってはいけない台本の読み方
台本の読み方でやってはいけない読み方について。
この台本の読み方をしている人は結構多いです。
やってはいけない台本の読み方をしていると、
演技をする上での一貫性もなくなり、
その場しのぎの演技しかできなくなってしまいます。
そうなってしまえば、演技の幅も広くならず、
いつまで経っても演技力の向上につながりません。
ですが、やってはいけないことを知っているだけでも
これから先の台本の読み方が全然変わってきます。
今回はやってはいけない3つポイントを書いていきます。
心当たりある方は改善していきましょう。
1.いきなり感情を入れて読んでしまっている
演技の練習をしていると、
どうしてもすぐにやってしまいがちなのがこれです。
台本を渡されたらすぐに感情をガンガン入れて読みこんでしまう。
これはなぜダメなのかわかりますでしょうか?
初見で台本を読む時、
その台本に書かれていることを把握せずに読んでしまえば
物語に書かれている流れや状況も掴めません。
そうなってしまえば、結局はその場しのぎの演技、
なんとなくこんな感情かなといったような
平べったい演技、手探りな演技になってしまうのです。
その役の性格はどんな性格をしているのか?
悪役なのか?脇役なのか?
悪役だとして、非情で冷徹なキャラクターだと思っていたとしても、
実はとても情深くて親近感のある役回りだった。
主人公に忠誠を誓う役だと思って演技をしていたら、
実は裏切り者ではじめから
よからぬことを考えているキャラクターだった。
といったようなはじめの段階では
予想することができないキャラクター設定が
されていることもあります。
そういったことを考えず、
自分の中でこんなキャラクターだと思って
知らずに演じてしまうと、
どこかでつじつまが合わないちぐはぐな演技になってしまいます。
そうなってしまえば、自分だけでなく、
他の演者の方にも影響を及ぼしてしまいます。
そのため、台本をもらって
最初からすぐに感情を入れて読むことは
やってはいけない台本の読み方なのです。
2.台本に書いてあるセリフを一字一句間違えずに読むことに全力を注いでいる
台本に書いてあるセリフと違うことをしゃべってしまうのは
もちろんダメなことではあります。
むしろ完璧に覚えて、
本番に備えるということも大事なことです。
ですが、そのことに全集中力を注いでしまうのは違います。
“セリフを間違えずに言う”ということにとらわれて、
演技に集中できないようでは本末転倒です。
ありがちな例で言うと、
他の人がセリフをしゃべっているときに、
「次に来る自分のセリフは〇〇さんの後で、★★★というセリフを言う!」
というように思ってしまうことです。
これでは役者として失格であるということはわかりますよね?
本来なら、ここで他の役者さんの演技を受けて
どう自分は演じていくのかを考えていく必要があります。
でも、それが欠如してセリフを正確に読まないといけない
ということばかりにフォーカスしていては
「その役でいることを自ら放棄している」
というふうに見られて当然です。
最初のうちは多少セリフを間違えたとしても、
そのキャラクターの感情で演じ、物語の流れに沿って
演技ができていれば問題ありません。
練習の段階では、間違った部分は
今度は間違えないようにしていけばいいのです。
それよりも、役作り、芝居。
台本から読み取れるその役が
その場面でどういう立ち位置で、
どんな演技をすればいいのかを優先するべきです。
3.セリフをどう感情を入れて読むのかをはじめからこうだと決めてしまう
セリフに感情を入れてしゃべるまではいいのですが、
これは自分一人で考えてしまうケースです。
芝居というものは相手あってのものです。
モノローグでもない限り、
自分一人でこの役の感情はこんなだというふうに決めつける
というのはよくありません。
また、このようなやり方をしていると、
はじめから役を固めてしまうことになるので、
こういった演技をしてみてと言われた際、
柔軟に対応できなくなる恐れもあります。
相手がこんな演技をしてきた。
それに対して、自分はどういうふうに演じていくのか?
その演技は自分で勝手に描いていたシナリオとは違うものになるはずです。
ひょっとしたら、相手は自分が思っていた演技とは
違うものを出してくるかもしれません。
セリフに間を入れて、
その間を活かした演技をしてくるかもしれません。
怒っているシーンで、相手を大きな声で怒鳴り散らす
そう思いこんで役を作っていたら、
いざ演じてみたら相手は声を抑え、
ひしひしと来る怒りを表現してくることだってあります。
このように芝居は生き物なのです。
一人では演じることはできません。
だから、そのセリフをどういうふうに感情を入れて演じるか
というのを決めきってしまうと、
相手の言葉を受け取ることができず、
まったくもってその言葉に対する返答としては、
ちぐはぐで心のこもっていない演技になってしまうのです。
ですから、感情を決めつけることはしないようにしましょう。
まとめ
1.いきなり感情を入れて読んでしまっている
2.台本に書いてあるセリフを一字一句間違えずに読むことに全力を注いでいる
3.セリフをどう感情を入れて読むのかをはじめからこうだと決めてしまう
以上、3つをあげさせていただきました。
当てはまるものはありましたでしょうか?
これらのことは演技の練習をはじめたばかりだと
どうしても陥ってしまいがちです。
しかもこれらのことをしてしまう人は大抵、
「演技の勉強に熱心で、やる気もあり頑張っている人」
に多くみられます。
頑張っていない人のやり方がいいというわけではありませんよ。
そんな人はそもそも論外です。
頑張っているからこそ、
このような壁に当たるのです。
頑張った結果、空回りしてしまう事は多々あります。
ですが、この立ちはだかる壁は
演技をはじめれば誰でもぶち当たる壁なのです。
その壁を突破して新しい扉を開くことができれば、
より豊かな感情表現ができるようになります。
台本の読み方を改善し、
あなたがよりよい演技ができるように
上記のことは頭に入れて演技練習をしていきましょう。
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