日本語アクセント辞典。声優志望の方向け特徴と選び方。

前回はアクセント辞典は声優志望の方は必携である
ということをお話しました。

では、そのアクセント辞典ですが、
いくつか種類があり、どの一冊を選べばいいのか、
どんな部分を見て考えればよいのか
わからないという方も多いと思います。

もちろん、気になったものは全部買う
という方もいるかと思いますが、
それはそれで家に置いておく分にはかまいません。

ただ、それだと数冊のアクセント辞典を持ち歩くことになり、
使い方としてはあまり現実的ではありません。

そこで、どれか一冊を選びたい!という方のために
以下の二種類のアクセント辞典をご紹介いたします。

新明解日本語アクセント辞典

『新明解日本語アクセント辞典』は
プロの声優やアナウンサーが仕事で使うことはもちろん、
一般の人が正しい日本語のアクセントを身につけたいという場合でも、
見やすくて、理解しやすいような構成に編集されているのが特徴と言えます。

さらにこちらのアクセント辞典はCDがついているため、
アクセント記号がわからない初心者におすすめです。

アクセント記号の記載はどのアクセント辞典でもされているのですが、
記号の解釈に慣れるまで時間もかかってしまいます。

 

いざアクセント辞典を購入したとしても、
記号がわからず、間違って覚えていては意味がないので、
初心者の方はこちらを選ぶと良いと思います。

実際に耳で聞いて確かめることができる
というのはかなりわかりやすいです。

 

特に東京近辺の標準語圏出身でない方は、
自分では標準語でしゃべっているつもりでも、
アクセントやイントネーションが違っている場合が多くあります。

たとえ、テレビやラジオで聞き、慣れ親しんでいたとしても
微妙なズレは生じてしまうものです。

 

実際のところ、標準語の発音やアクセントについては、
養成所やワークショップで習うというよりも、
こういったアクセント辞典で調べて自分で覚えていくのが普通です。

もちろん、レッスン中に「そのアクセント違うよ」
と指摘されることもありますが、
そう指摘されたら自分で修正をかけていくしかありません。

そんな時に、実際に発音してくれるCDがあれば、
自分の発音との違いを細かいところまで気づかせてくれます。

 

違いを知ることは矯正への第一歩ですから、
アクセントを耳で聴いて覚えていきたいという方は
音声CDのついている『新明解日本語アクセント辞典』をおすすめします。

NHK日本語発音アクセント辞典

NHK出版から出されている辞典です。
そのためNHK放送文化研究所がその編集にあたっています。

アナウンサーはみんな持っているというくらい評判の辞書です。
NHKから出版されていることもあり、放送業界で使われていることが主です。

 

アナウンサーさんからアクセント調査などされており、
そこから最新の資料をもとに
今一番支持されている共通語の発音やアクセントが選ばれています。

そのためナレーションやラジオ放送に適しているといえます。

「放送でもっとも広く使われているアクセントを土台にしており、
かつ、多くの視聴者からも支持されていると思われるアクセントを基準にしている」

ということもあり、テレビやラジオなどの放送で使われる
一般的な標準語のアクセントが入っている辞典であることがうかがえます。

 

放送という観点から、基本的な言葉だけでなく、
日常の言葉としてよく使われているものも多く収録されています。

言葉というものは時代の流れによって、
めまぐるしく変化していくものです。

そのため、常に新しい単語や言い回しが生まれてきています。

そういった今の時代の生きた言葉への対応が優れているというのも、
NHKから出版された辞書ならではではないかと思います。

どちらの辞書を選ぶべきか?

二種類の辞書を紹介しましたが、どちらも違いがあります。

アクセントの傾向は『NHK日本語発音アクセント辞典』は放送業界ということでしたが、
『新明解日本語アクセント辞典』は東京のアクセントを重視しているようです。

 

どちらが自分に合っているか決めるというよりかは、
自分がどういった用途でアクセント辞典を使いたいか
というふうに判断すると良いかもしれません。

テレビやラジオ番組などの放送に適しているアクセントを身につけるのであれば、
アナウンサーさんからも調査されており、
標準語のガイドラインとされている『NHK日本語発音アクセント辞典』、
話し言葉や活用形、初心者にわかりやすいように編集されているほうを選ぶなら
『新明解日本語アクセント辞典』がおすすめです。

 

結論を言うと、私は一番初めに『新明解日本語アクセント辞典』を買いました。

初心者の方にわかりやすいという点と、
アナウンサー志望というよりも声優を目指していたので、
話し言葉重視であれば、こちらがいいかなと思ったからです。

まずは『新明解日本語アクセント辞典』で勉強し、
慣れてきたら『NHK日本語発音アクセント辞典』
も活用してみるというステップも良いと思います。

 

⇒《合わせて読みたい》アクセント辞典!声優志望者の必須アイテムです。

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