声優学校・養成所という選択肢

声優を目指している方は今どのくらいいるのでしょうか?

 

全国規模で言ったら100万人くらいいるらしいです。

その中で声優レッスンを受けるなど
実際に行動に移している人が30万人くらい。

 

さらに声優としてイベントやお仕事を貰っている人は数千人ほど。

そこから、声優一本で生活し、有名になり、
仕事をしている第一線の方は数百人ほどです。

このような数字を見るとわかるように
非常にシビアな業界であることがわかります。

 

これらの数値を見て、あなたはどう思いましたか?

声優志望の人数が多いと思われたかもしれないですし、
最後に書いた数百人の中に入ってみせると思った人もいることでしょう。

 

今回はそんなたくさんの声優志望さんがいる中で、
声優初心者の人がプロになれない理由というのをお話します。

声優初心者の人がプロになれない理由とは?

初心者の人がプロになれない?

当たり前と言えば、当たり前なのですが、
声優初心者の人がプロになれない理由って何だと思いますか?

 

演技スキルがない、そもそも下手…

こういったこともあげられますが、ちょっと違います。

これらは後からトレーニングすればなんとでもなります。

声優として生きていく覚悟がないから

声優初心者の人が総じてダメな理由。

 

それは、あなたとは違い

『声優として生きていく覚悟が無いから』

です。

 

憧れの声優になりたい!と思う願望だけで、
プロになれるほど甘い世界ではないのはあなたもわかると思います。

 

ですが、本当にそういった人が多いんですよ。

 

私も養成所に行っていた時がありますが、

「この人は何しに来ているんだ?」

というくらい全然練習していない人もいました。

 

『絶対に声優になるんだ!』

という強い意思と覚悟がない人は、
声優学校(専門学校)や養成所に入学したところで
声優になれる可能性は極めて低いと断言できます。

 

ですが、実際はそれ以前の問題というのもあるのです。

 

そもそも選択肢が間違っている!?

ここでいう選択肢とは、
自分に合った声優学校、養成所などを厳選するということです。

自分に合う居場所を探すことは非常に重要なことです。

自分に合う居場所とは言い換えれば
「自分の力量と状況」に合った場所ということ。

あなたにとって有益で
より可能性を広げてくれる場ということです。

 

プロの声優になるための知識や技術は、
どこの声優学校を選択しても学ぶことが出来ます。

ですが、その先にある可能性。

あなた自身が声優として様々な仕事ができたり、
より多くの活動ができるものがあるかどうか?

といったところです。

 

ここまで読んでいるあなたであれば、
声優は憧れというものではなく、
覚悟を持ってこの道を選択しているのだと思います。

それだけ持っていれば、
周りから抜きん出る可能性は高いですが、
その先の所属プロダクションによって全然変わってくるわけです。

所属プロダクションによっては声優の仕事すらない

声優学校に行っていると、
最終的にプロダクション所属オーディションがやってくるわけです。

そのオーディションを受け、
プロダクションから認められると所属が決まるわけなのですが、
中には声優の仕事がないプロダクションも存在します。

 

どういうものかというと、顔出しのみのプロダクションとか、
映像分野(テレビドラマなど)専門のところです。

ただ、そこはまだいいです。

声優の仕事ではないにしろ、
一応仕事をもらえるわけですから。

プロダクション合格で付属養成所に入所!?

プロダクションからお呼びがかかったとしても、
そのプロダクション付属の養成所に入所ということもあります。

声優学校のオーディションになると、
このケースになる人が多いのではないのでしょうか?

 

付属養成所ですから所属扱いにならないのでまず仕事は来ませんし、
声優学校の時と同じように、
また2年くらいレッスンをし続けることになります。

 

そして、2年後に所属オーディション。
所属であがれるのは数名といったところではないでしょうか?

その他の人達は嬉しくない“卒業”ということになります。

初心者が所属できるオーディションの数だけで選ぶのは危険!?

上記に書いたことを加味して、

「声優事務所へのオーディションの数が多い学校を選択すれば幅が広がりますかね?」

という意見も出そうですが、そうでもないです。

それだけで選択してしまうと、
声優初心者の方がプロの声優になれる可能性は著しく低下するかもしれません。

 

というのも、声優学校に入学する人が
全くの初心者ばかりでもないということです。

さきにあげた、声優学校や付属養成所のオーディションで夢破れた人達が、
再チャレンジをして再度入りなおすという割合が比較的多いからです。

「声優になるのをあきらめたくない!」
「1度の失敗くらいで声優になる夢を諦められない!」

という人がいても不思議はないですからね。

 

そのため、以前通っていた別の声優学校で
声優の勉強をしてきた人が入ってくることも多いでしょう。

こういった、前にどこかで勉強していた、
全くの初心者とは言えない人達は、
以前の声優学校から、より所属声優になりやすい学校を選択する
という傾向があります。

 

だから色々と調べているはずです。

この声優学校は各声優事務所のへ所属オーディション数が豊富とか、
付属養成所に行かされるのではなく、
所属や預かり所属でよくとられているかとか。

 

以前は声優初心者だったはずの彼らも一度声優学校に通い、
それなりの時間やお金を使って「勉強」していますから、
何が自分にとって有益で最善な選択になるかを見極められてきたのかもしれません。

 

そんな状況ですから、すでにスタートの段階で
一歩も二歩も先を行く人達ばかりが行くような学校のため、

全くの声優初心者の方が行ったとしても、
その学校の特色を活かすどころか、自信喪失になったり、

その方々の引き立て役になってしまうリスクも生じてしまうのは、
ご理解いただけますでしょうか?

 

声優初心者が声優学校を選ぶ際に、
オーディション数だけに目を捕らわれてしまうと
こういった思わぬ痛手を受けてしまう典型的な事例と言えるでしょう。

声優学校・養成所に行くことが全てではない

そのため、敢えてそんな強豪が揃う学校を選択する必要もないと思います。

そのスパイラルにはまって、
いろんな声優学校や養成所を転々としてしまう
いわゆる“養成所巡り”をしてしまう人の方が
時間とお金の無駄ですから。

 

声優初心者が演技をしっかり学ぶことができ、
目標に向かって進みやすい環境というのは、
未経験者が多く集まり、
かつオーディション数が多いところになります。

 

ですが、これはあなたの置かれる状況によって様々に変化するはずです。

全国にはあなたの想像を超えるほど、声優学校が存在します。

 

また、学校でなくても劇団やサークルで
ワークショップなど開催しているところもあります。

 

それらの中から自分にとって有益な場所を選択するというのは、
なかなかに骨が折れる作業です。

選択するのに悩みに悩み、
最終的に決めたのが1か月後とかになるかもしれません。

それでも、その悩み抜いたことは素晴らしいことだと思います。

 

この選択をしっかりしていかないと、
あなたの時間とお金が無駄骨に終わってしまいますからね。

もしこれを知らないでいたら、
「時間とお金が無駄だった」
と口にする人達の仲間入りをしてしまうかも…

あなたにはそういう人になってほしくないのです。

 

これが声優学校を選ぶ上での真実。

声優業界にいたからこそ、知り得た真実なのです。

あなたにとって選択ミスのない、最善の選択をしていただき、
夢に向かって一直線に取り組んでいただけたらと思います。

 

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